薬指の標本 小川洋子 / 1994年 / 小説 ハッピー度 20/100 あらすじ(結末の手前まで)サイダー工場で事故に遭い、薬指の先を失った「わたし」は、工場を辞め、町の標本室で働き始める。そこは、人々が持ち込む思い出の品を標本にして保管する場所で、技術者の弟子丸氏が、すべてを取り仕切っている。結末のネタバレ 事故で薬指の先を失った「わたし」は、人々の思い出の品を保管する標本室で働き、技術者・弟子丸氏に贈られた足に吸いつくような靴に魅入られ、彼への従属を深めていく。標本室に入った女たちが二度と出てこないことを知りながらも、「この靴をはいたまま彼に封じ込められていたい」と願う。最後に「わたし」は自分の薬指を標本にしてもらうべく標本技術室の扉を叩き、その奥で何が起きるかは描かれぬまま、自ら標本となる側へ身を委ねて終わる。 結末を見る(ネタバレ) 隠す Amazonで読む