箱男 安部公房 / 1973年 / 小説 ハッピー度 18/100 あらすじ(結末の手前まで)顔も名前も捨てて、段ボール箱を頭からかぶり、街を歩く男がいる。覗き窓から世間を眺めて暮らすその男が、自分の生活を手記に書きとめる。やがて、手記には、医者や看護師の女も登場する。結末のネタバレ 段ボール箱をかぶって匿名の存在として街に生きる「箱男」の手記が、医者や看護師の女をめぐって進むうち、誰が本物の箱男で誰が偽物か、語り手の同一性そのものが崩れていく。現実と幻想・複数の書き手が交錯し、最後まで真相は確定しない。自分が誰で何をしているのかも曖昧なまま、自己が解体されていく不条理な宙吊りの状態で物語は閉じられる。 結末を見る(ネタバレ) 隠す Amazonで読む