失踪三部作(砂の女・他人の顔・燃えつきた地図) 安部公房 / 1964年 / 小説 ハッピー度 17/100 あらすじ(結末の手前まで)安部公房が一九六〇年代に書いた三つの長編。『砂の女』は砂穴に閉じ込められる教師、『他人の顔』は顔を失い仮面を作る男、『燃えつきた地図』は失踪者を追う探偵が主人公で、どれも人が消える主題を共有する。結末のネタバレ 三作はいずれも「人が消える/自己を失う」主題に収束する。『砂の女』の男は脱出機会を得ても砂穴の生活に順応して逃げず、『他人の顔』の男は仮面で妻を誘惑する試みに破れて自己を見失い、『燃えつきた地図』の探偵は失踪者を追ううち記憶と自我を喪失して自らも失踪者と同化する。社会から自分が溶け出していく不条理の閉塞で各編が閉じる。 結末を見る(ネタバレ) 隠す Amazonで読む