海と毒薬 遠藤周作 / 1957年 / 小説 ハッピー度 8/100 あらすじ(結末の手前まで)戦後、東京近郊の町に越してきた「私」は、通い始めた小さな医院の医師、勝呂と知り合う。口数の少ない陰気な勝呂は、戦時中、九州の大学病院に勤めていた過去を持っていた。結末のネタバレ 戦時中の九州の大学病院で、医局の権力闘争と昇進への打算、空襲下に蔓延する虚無的な死生観に流されるまま、医師の勝呂と戸田らは捕虜の米兵を生体解剖する実験に加担する。手術後、戸田は「人間の良心なんて考えよう一つでどうにでも変わる」と言い放ち、勝呂は罪の意識すら確かに持てぬまま屋上に取り残される。神なき日本人の罪意識の空白が暴かれ、誰も裁かれず救われないまま物語は閉じる。 結末を見る(ネタバレ) 隠す Amazonで読む