哀しき父 葛西善蔵 / 1912年 / 小説 ハッピー度 15/100 あらすじ(結末の手前まで)作家の「彼」は、貧乏のため、またも場末の下宿へ移る。四十代半ばの女主人が営む家で、持ち物は、夜具と机と桐の小箪笥だけ。孤独で不眠に悩み、自分を、哀れな父だと呼んでいる。結末のネタバレ 妻子と別れた「彼」は、場末の下宿で貧しく暮らし、郷里に残した四歳の子を思って金魚を見るたびに胸を痛める。母から子が洋服をねだっていると知らされ、小箪笥を売って送る。海岸で静養する金を作ろうと図書館に通ううち、ある朝洗面所で喀血する。熱は三十七、八度のまま、彼は孤独に寝たり起きたりしながら、静かに詩作を続けようとする。 結末を見る(ネタバレ) 隠す Amazonで読む