豊饒の海 三島由紀夫 / 1971年 / 小説 ハッピー度 6/100 あらすじ(結末の手前まで)全四巻の連作。第一巻の舞台は大正初年の東京で、侯爵家の息子・松枝清顕は、幼なじみの綾倉聡子から寄せられる思いに気づきながら、素直になれずにいる。親友の本多繁邦は、二人を見守る。結末のネタバレ 親友・松枝清顕の生まれ変わりを3度(飯沼勲、ジン・ジャン、安永透)にわたり見届けてきた本多繁邦は、最後の転生候補と信じた透が自殺に失敗して凡庸な男に堕ちたのち、死期を悟って60年ぶりに門跡となった綾倉聡子(清顕の恋人)を月修寺に訪ねる。だが聡子は「松枝清顕などという人は、もともと存在しなかったのではないか」と告げ、本多が信じてきた輪廻転生の物語そのものが根底から消し去られる。本多は「何もないところへ、自分は来てしまった」と虚無の庭の前に立ち尽くして全4巻が閉じる。 結末を見る(ネタバレ) 隠す Amazonで読む