名人伝 中島敦 / 1942年 / 小説 ハッピー度 50/100 あらすじ(結末の手前まで)趙の邯鄲に住む紀昌は、天下第一の弓の名人になろうと志し、当代随一の名手・飛衛に弟子入りする。最初に命じられたのは、まばたきをしない修行で、紀昌は妻の機織りの下に仰向けに寝て、動く部品を見つめ続けた。結末のネタバレ 弓の達人を志した紀昌は、老師・甘蠅から「不射之射(射ずして射る)」の境地を学び、邯鄲に戻ると何も射ようとしなくなり、無心の木偶のような風貌になる。世間は彼を至高の名人と崇め、屋根の盗賊が近づかず弓師が弓を作るのを恥じるほどの伝説が生まれる。晩年の紀昌は人の家で弓を見ても名も用途も思い出せなくなり、「弓」という存在すら忘れ果てて静かに世を去る。 結末を見る(ネタバレ) 隠す Amazonで読む